美容 / 宮園 貴江

平成5年度認定

昭和6年生 / 神戸市中央区在住
勤務先:(有)すみれ

美容競技大会で全国2位、現在、全日本美容講師会最高師範。
特に着付けを得意とし、約200名を擁する研究会を主宰。

受賞歴

  • 卓越した技能者(現代の名工)
  • 黄綬褒章

人生でいちばん輝く瞬間を


昭和29年、長女の弘子さんが生れた時、無性に勉強がしたくなり、美容学校に入学した。「母乳を飲ませながら本を読みましたが、わざとゆっくり飲ませて、少しでも読む時間を長くしたりしました。」そんな苦労も今は懐かしい思い出だ。
インターンを経て、昭和35年、29歳で独立。「無我夢中で、美容のあらゆるジャンルと取り組み、美容の集大成は婚礼の着付けと悟った後は、これを一生のテーマと決めました。」宮園さんが経営する「すみれ」で、ブライダルのトータル美容を手がける一方、プロフェッショナルを養成する美容着付研究会を主宰し、19年間に1200名余りを育てた。また、2年に1回の割合でブライダルショーを開催、日ごろの研鑚の成果を広く業界内外に発表している。
ニューラインの創作など日本の美容界のリーダーグループである全日本美容講師会の最高師範を兵庫県下でただ一人つとめるほか、カツラ、化粧、着付の全国的なコンテストに入賞を果たすなどめざましい活躍は尽きるところをしらない。


「例えば、メイクの基本は三原色。赤・青・黄に無彩色の白・黒を加えると何万色もの表現ができます。また、四角い着物を丸い人間にまとわせ、三角に表現する。体型の違ういろいろな人にそれぞれの人生でいちばん輝く美しい瞬間をプレゼントしてあげる素晴らしい仕事です。」いつまでも若々しい夢を追い続ける宮園さんだ。